(前編)感動の嵐やでウユニ塩湖/////
2007年 03月 03日
世界最高所にある都市ポトシからミニバスに乗りウユニへ。
あいかわらず高地特有の見事な風景が360度パノラマに広がっていました。
ごつごつした茶ケタ肌をした岩山、地平線のかなたまで続く湿地帯。
と思いきや、殆ど草木のない荒野が続いたり、見事な草原とリャマの大群に出くわすこともしばしば。
そんな中、乗車1時間後、ミニバスは止まります。
検問です。
乗客全員外に出て荷物チェックです。
運転手がバゲッジルームを開けた!と思ったら少年が逃げたーーーー。
警官と少年の追いかけっこがここからえんえんと続きます。
観光客は一旦バス内へ戻され、そのおいかけっこを30分ばかし傍観。
ここは3,900mある高地です。少年と警官は1kmぐらい離れてそうな山までかけ上がっていました。
ていうか、地元民すごすぎ。
僕なんて、歩くだけでぜーはぜーはしているのに。なんで30分ぐらい走れるの?
なかなか少年が捕まらないので、別の警官が先にバゲッジルームの荷物チェックを始めます。
すると、出るわ出るわのコカインくん達。
3kgぐらいの塊が20本ぐらい飛び出したぞ。
そりゃあ死物狂いで逃げますわ。
かつて、ボリビアやコロンビアは財政のかなり需要なポジションを麻薬の売買に頼っていたという。
その片鱗とも呼べるものを間近で見たことで、問題の深さと複雑さを思い知った。
何も判断力に乏しいこともを運び屋に仕立てるなんて。。。
子供が捕まったのか、コカインを大量にくるんだ袋と一緒に警官たちは立ち去った。
南米すごすぎと、僕の胸にまたもや深く刻まれた。
コカイン騒動で遅れを取ったバスは、予定より1時間半遅れの夕方の17時半にウユニに到着。
ツアー会社でまたもやイレギュラーな注文をつけて、
オプションで塩湖内の塩ホテルに泊まらせてもらうことにした。
そして翌日、ついにツアー開始である。
詳細の前に、ウユニ塩湖について説明しよう。
---------------------------------------
ウユニ塩湖は世界最大の塩湖で面積は12,000k㎡。標高3,760mの所にある。乾季は水が干上がってしまい、塩しか残らない白一色の世界。湖面は厚さ約12mの塩に覆われている。地平線の彼方まで白一色、湖面は塩の結晶でできた亀甲模様が続く。かつてボリビアを含めるアンデス山脈は海の底だった。地殻変動による隆起によってできた山脈で、そのアンデス山脈地帯にあるこの湖は海水を閉じ込めたまま隆起して、その後この地の激しい乾燥が全ての水を蒸発させ、現在のような塩湖を作り上げたのだ。
雨季になると湖面に数十cmの雨水が溜まり、それが空をそのまま映し出して、地上にいながらまるで天空の世界にいるかのような錯覚を覚える。
---------------------------------------
いうたら、行くなら雨季に行けというこっちゃな。
そして、現在はいわゆる雨季ド真ん中である。
テンションはうなぎ上りやでー。
ツアーのジープはランドクルーザー92年式。聞けばこれでも一番新しいとのこと。
ランクルは凄い。ジープツアーの最高車種といえば、どこの国でもたいていランクル。
ほんで、メーターが壊れるぐらい乗っているのに全然へっちゃら。ほんで快適。
すごいぜ、TOYOTA。いけいけ国産。負けるな日産。
なんて、車内でノリノリになっていたら、旧鉄道跡地に着いた。
昔、機関車が走っていた場所をそのまま残しているみたい。
どこまでも続く荒野に無造作に置かれた汽車が並ぶ。
なんて表現したらいいんやろ?この光景。
僕は自然が大好きだ。だから、遺跡とか人が作ったものも、自然とマッチしていないものはどうも好きになれん。
寺とかカテドラルとか宗教的なのは別やけど。
じゃあ、これはなーに? 自然とマッチしているとは思えん。
でも、引きつけられるものがある。
うまく説明できないけど、人間の身勝手さとごう慢さを見せつけられたような、そんな気がした。
最近、スタジオジブリのナウシカをよく思い出す。
自然は大切にしたい。そう思う今日このごろでありまする。
旧鉄道跡地を出発したら、あたりはカラカラに乾いた草原地帯に入る。
30分も走れば360度すべて草原ですわ。
さらに20分ほど走ると、地平線が白くなってきた。
始めは線だけだったが徐々に帯となって厚みを増していく。
ウユニ塩湖のはじまりや。
社内が騒がしくなる。
水は?水は張っているのか???
そして、車が湖の縁に辿り着く。
外を見ないように半眼にしたまま、車から降りる。
見えました。
まさに鏡の世界です。
ばっちり10cmぐらい水が張っています。
鏡の世界に降り立ち、ひとしきり騒いだら社内戻り、鏡の国へと発進です。
ピーカンに晴渡った太陽の光が反射して目が痛い。目を開けるのが正直つらい。
取られたサングラスのことを少し思い出す。
だが、目を一瞬でもつぶりたくなかった。
この夢の世界にいるかのような景色を脳裏に完全に刻み込みたかった。
鏡の世界をジープは前進する。
塩山を作り乾燥させている職人と挨拶し、陸地に塩を運搬するトラックとクラクションの短い会話を交わす。
そして、鏡を切り開き波立たせながら進むこと30分。
前方に塩のホテル。PLAYA BLANCAが現れた。
>>>>>続きは後編にて。
あいかわらず高地特有の見事な風景が360度パノラマに広がっていました。
ごつごつした茶ケタ肌をした岩山、地平線のかなたまで続く湿地帯。
と思いきや、殆ど草木のない荒野が続いたり、見事な草原とリャマの大群に出くわすこともしばしば。
そんな中、乗車1時間後、ミニバスは止まります。
検問です。
乗客全員外に出て荷物チェックです。
運転手がバゲッジルームを開けた!と思ったら少年が逃げたーーーー。
警官と少年の追いかけっこがここからえんえんと続きます。
観光客は一旦バス内へ戻され、そのおいかけっこを30分ばかし傍観。
ここは3,900mある高地です。少年と警官は1kmぐらい離れてそうな山までかけ上がっていました。
ていうか、地元民すごすぎ。
僕なんて、歩くだけでぜーはぜーはしているのに。なんで30分ぐらい走れるの?
なかなか少年が捕まらないので、別の警官が先にバゲッジルームの荷物チェックを始めます。
すると、出るわ出るわのコカインくん達。
3kgぐらいの塊が20本ぐらい飛び出したぞ。
そりゃあ死物狂いで逃げますわ。
かつて、ボリビアやコロンビアは財政のかなり需要なポジションを麻薬の売買に頼っていたという。
その片鱗とも呼べるものを間近で見たことで、問題の深さと複雑さを思い知った。
何も判断力に乏しいこともを運び屋に仕立てるなんて。。。
子供が捕まったのか、コカインを大量にくるんだ袋と一緒に警官たちは立ち去った。
南米すごすぎと、僕の胸にまたもや深く刻まれた。
コカイン騒動で遅れを取ったバスは、予定より1時間半遅れの夕方の17時半にウユニに到着。
ツアー会社でまたもやイレギュラーな注文をつけて、
オプションで塩湖内の塩ホテルに泊まらせてもらうことにした。
そして翌日、ついにツアー開始である。
詳細の前に、ウユニ塩湖について説明しよう。
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ウユニ塩湖は世界最大の塩湖で面積は12,000k㎡。標高3,760mの所にある。乾季は水が干上がってしまい、塩しか残らない白一色の世界。湖面は厚さ約12mの塩に覆われている。地平線の彼方まで白一色、湖面は塩の結晶でできた亀甲模様が続く。かつてボリビアを含めるアンデス山脈は海の底だった。地殻変動による隆起によってできた山脈で、そのアンデス山脈地帯にあるこの湖は海水を閉じ込めたまま隆起して、その後この地の激しい乾燥が全ての水を蒸発させ、現在のような塩湖を作り上げたのだ。
雨季になると湖面に数十cmの雨水が溜まり、それが空をそのまま映し出して、地上にいながらまるで天空の世界にいるかのような錯覚を覚える。
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いうたら、行くなら雨季に行けというこっちゃな。
そして、現在はいわゆる雨季ド真ん中である。
テンションはうなぎ上りやでー。
ツアーのジープはランドクルーザー92年式。聞けばこれでも一番新しいとのこと。
ランクルは凄い。ジープツアーの最高車種といえば、どこの国でもたいていランクル。
ほんで、メーターが壊れるぐらい乗っているのに全然へっちゃら。ほんで快適。
すごいぜ、TOYOTA。いけいけ国産。負けるな日産。
なんて、車内でノリノリになっていたら、旧鉄道跡地に着いた。
昔、機関車が走っていた場所をそのまま残しているみたい。
どこまでも続く荒野に無造作に置かれた汽車が並ぶ。
なんて表現したらいいんやろ?この光景。
僕は自然が大好きだ。だから、遺跡とか人が作ったものも、自然とマッチしていないものはどうも好きになれん。
寺とかカテドラルとか宗教的なのは別やけど。
じゃあ、これはなーに? 自然とマッチしているとは思えん。
でも、引きつけられるものがある。
うまく説明できないけど、人間の身勝手さとごう慢さを見せつけられたような、そんな気がした。
最近、スタジオジブリのナウシカをよく思い出す。
自然は大切にしたい。そう思う今日このごろでありまする。
旧鉄道跡地を出発したら、あたりはカラカラに乾いた草原地帯に入る。
30分も走れば360度すべて草原ですわ。
さらに20分ほど走ると、地平線が白くなってきた。
始めは線だけだったが徐々に帯となって厚みを増していく。
ウユニ塩湖のはじまりや。
社内が騒がしくなる。
水は?水は張っているのか???
そして、車が湖の縁に辿り着く。
外を見ないように半眼にしたまま、車から降りる。
見えました。
まさに鏡の世界です。
ばっちり10cmぐらい水が張っています。
鏡の世界に降り立ち、ひとしきり騒いだら社内戻り、鏡の国へと発進です。
ピーカンに晴渡った太陽の光が反射して目が痛い。目を開けるのが正直つらい。
取られたサングラスのことを少し思い出す。
だが、目を一瞬でもつぶりたくなかった。
この夢の世界にいるかのような景色を脳裏に完全に刻み込みたかった。
鏡の世界をジープは前進する。
塩山を作り乾燥させている職人と挨拶し、陸地に塩を運搬するトラックとクラクションの短い会話を交わす。
そして、鏡を切り開き波立たせながら進むこと30分。
前方に塩のホテル。PLAYA BLANCAが現れた。
>>>>>続きは後編にて。
by koukichi_all4u
| 2007-03-03 04:56
| 行動行動♪